ニチエイチェーンの松本日栄、民事再生法の適用を申請

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長野県内の有名チェーン、「ニチエイ」「ハッピー」などの屋号で知られる株式会社松本日栄が民事再生法を申請しました。

大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB](2015/10/30)

当社は、1977年(昭和52年)5月に設立されたパチンコホール経営業者。長野県中信地区を主要エリアとして県内外でパチンコホール「ニチエイ」「ハッピー」を展開、1990年代から2000年代にかけて積極的に新規出店を行って業容を拡大し、ピーク時の2007年10月期には年収入高約316億1100万円を計上していた。翌2008年には長野市内に大型店舗を出店するなど拡大路線を進め、収入規模は当時県内業界4位に位置するなど地元では高い知名度を有していた。

 しかし、その後は規制強化などを背景とした市場の縮小や同業者間の競合激化などから業績が低迷。近年は従来の拡大路線から一転、店舗の売却や不採算店の閉鎖を行うなどしてスリム化を進めていた。市場の縮小が進行する中、顧客ニーズに対応するため低貸し玉コーナーを拡大し集客確保に努めるほか、金融機関から支援を受けながら立て直しを図ってきたが、県外からの大型店進出が続くなど経営環境は厳しさを増し、2014年10月期の年収入高は約62億1600万円にとどまっていた。

引用 – 帝国データバンク

62億で4位?と少し気になったので長野県内の売上上位陣を調べてみました。

順位 長野県内のパチンコチェーン 屋号 店舗数 売上高
1 株式会社三公商事 ニューアサヒ 24店舗 923億円(2013/3)
2 株式会社アメニティーズ よろこびの街 100万ドル 15店舗 381億円(2012)
3 共和観光株式会社 チャンピオン 12店舗 310億円(2013/12)
4 株式会社ジン・コーポレーション ジノス、APULLOなど 10店舗 280億円(2013/3)
5 株式会社松本日栄 ニチエイ、ハッピー 12店舗 62億1600万円(2014/10) 

恐らく抜けはないと思いますが現在の上位企業です。今となっては大きく差が開いていますね。

1位は断トツ、東京にも進出しているニューアサヒグループ。2位のアメニティーズと大きく離れていますが、アメニティーズは平成18年にグループ化した株式会社パンドラを足すと、28店舗、829億円(2014)となりますので1位に大きく近づきます。

並べて良く分かるのが、松本日栄の1店舗あたりの売上の低さ。1店舗売上6億2169万円。月売上は5180万円。1日の売上170万円。P-worldで確認すると12店舗で総台数4534台ですので、1日の1台あたりの売上は3756円。

4位のジン・コーポレーションで同じく算出すると、1店舗売上28億円。月売上は2億3333万円。1日の売上767万円。1日の1台あたりの売上は16259円。同じ環境で続けるならば、巻き返しは絶望的な印象を感じる数字です。

松本日栄のHPをを見ようにも、403 Forbiddenと外部アクセスができないようにされているので確認できず(先週末の時点では見れたのですが・・・)金馬車の様にどこかに吸収されることはあるかもしれませんが、まだ会社が無くなるわけではありませんし、しっかりとここから再建してほしいですね。