茨城県パチンコホールの勢力図に大きな動きが出そうです。話の中心となるのは金馬車と東海産業。北関東で有名な2社の倒産から。
金馬車と言えば、KINBASHAなどの屋号で茨城県を中心に20店舗近いパチンコ店を運営するチェーン企業。昨年12月に倒産が報じられています。
東海産業はさくらんぼ、球殿プラザ、クィーン、エリザベス、ワンダーランドなど様々な屋号で北関東を中心に30店舗近いパチンコ店を運営するチェーン企業。2013年5月に倒産。
ちなみに、両社とも現在営業は継続しています。
金馬車は今年5月に支援企業が大阪のアンダーツリー㈱になったことが業界で話題になった通り、遅くても年明けには目に見える形で動きがありそうです。
東海産業はパーラークイーン砥上、パーラーナイト、ワンダーランド守谷店など閉店が続いており、その他一部店舗で屋号変更などのリニューアルも行われている模様。すでに一部では別法人の名前が上がったりしていますが、まだ表には出ず。
アンダーツリーは2012年から戸塚店、平塚店、蒲田店、相模原店、伊勢佐木店、小田原扇町店、小田原栄町店と本格的な関東出店が加速していますが、2020年売上5,000億円という目標を掲げている中で、金馬車を吸収すると合計約90店舗。この案件再生の重要性は非常に高いのは言わずもがな。
東海産業は自力再建が難しい中で不採算店閉店や店舗売却などが進められていますが、金馬車とアンダーツリーの様にある程度まとめられる企業が一番望ましく、噂では話が少しずつ形になっているらしいです。立地的に再生が難しい所も多くある様に見えるので、全部まとめて!とはならないと思いますが、それでも両社交渉の中で3~5店舗ずつ話がまとまって行くのではないでしょうか。で、興味があるのはそれがどこの企業なのか。個人的には全国チェーンか北関東チェーン、もしくは茨城県中堅チェーンだと思っています、はたして?
やっぱり首都圏企業からすると茨城県の市場にうま味を感じにくいと思っていて、もともと茨城県にはパチンコ店が多いし、閉鎖的では持たないものの、今までの歴史で茨城県の企業が南下して首都圏に出ることはあっても、逆は事例があまりないです(マルハンやダイナムなどのメガチェーンを抜くと、記憶に残るレベルはガーデン取手店くらい?埼玉→茨城ですがかなり千葉寄り)茨城県ではほとんどが郊外店になるので、駅前営業に慣れている企業では勝手の違いもあると思います。それを前提に、東海産業の案件を形にして行きそうな会社を挙げると。
全国チェーンだとマルハンやダイナム、ガイアとか?でも、何となく無さそう。 やはり茨城県というのが引っかかって。改めて考えるとアンダーツリーと金馬車の組み合わせってすごい。
北関東の勢力としては、ジョイパック、NEXUS(D’STATION)、栃木レイト(麗都)とか?うーん、結構現実味ありそうです。この中だったら、ジョイパックでしょうか。NEXUSの新規出店は首都圏に向かっていますが、ジョイパックは新規出店が止まっているのに加え、茨城に精通している企業。ここで一気に北関東の覇権争いに加わることもありそうです。
この考え方で一六商事(MGM)もありそう。全国に50店舗以上を運営し、出店意欲旺盛。店舗展開エリアの中でも茨城は店舗数が多く、営業も強い。とても柔軟な会社に感じます。
茨城県中堅企業だと、麗都商事(REITO)、アムズプロジェクト(アムズ)、エスエープランニング(ジャンジャンデルノザウルス)、平成興業(ZENT)、朝日商事(PX)あたりか。麗都商事、アムズプロジェクト、平成興業が何となく気になります。
千葉法人で茨城県南東エリアに出店するビショップ(パールショップともえ)、東北の上場企業ニラクなどもありそう。ニラクは先日、夢コーポレーションを完全子会社にすることも発表されたホットな会社。
色々悩んだ結果、一六商事、ジョイパック、麗都商事、アムズプロジェクト、あとニラクという予想で締めようと思います。予想をしていたらあっという間に長文に。パチンコ業界が活性化するのは非常に嬉しいことですが、成長する企業があれば衰退する企業もあり。競争が更に活性化するためにも、華麗なる一族ではありませんが小が大を食う形だと良いですね。全国の中でも茨城県は特に動きがありそうですので、より注目して行きたいと思います。